国家総合職と国家一般職の違いとは?

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国家公務員総合職と一般職はどこがどう違っているのかご存じでしょうか。この記事ではその仕事内容やキャリア形成、試験の難易度などの違いを解説していきます。

国家公務員とは

いわゆる「公務員」は国家公務員と地方公務員に分かれており、国家公務員は公務員全体の約18%を占めています。そんな国家公務員は一般職と特別職に分かれています。

ややこしいですが、ここでいう一般職とは各府省に勤める行政官のことで国家一般職試験の”一般職”のことではありません。(防衛省職員は特別職です) それに対し特別職には大臣や国会議員、裁判官、防衛省職員などが含まれています。

よく分からなくても、国家公務員とは何かについて調べている段階では特に問題ありません。調べているうちに何となく理解できるようになってきます。

では本題に移りましょう。

国家公務員総合職と一般職の違い ~職務内容・キャリア形成~

国家総合職

いわゆる官僚と呼ばれる人たちのことで、主に霞が関の本省に勤め政策立案や法整備、他国との調整などに携わります。公務員と聞くと定型的な業務内容を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、国家公務員は新しい政策や法律作成に関わり非常にクリエイティブな仕事といえます。

国家総合職は入省後様々な経験を積むことを目的とし、2~3年ごとに省内や関係他省庁、出先機関への移動・出向があります。そのため同じ職務を何年も続けるということはなく、様々な職務を経験できるという面は総合職の大きな魅力です。

また各個人の専門性を磨くため、研修制度や留学制度も充実しており、国費で国内および海外の大学院に留学し修士や博士号の取得が可能です。

一般職

国家一般職は本省または各府省の出先機関に勤め、総合職が立案した政策の実行役となります。本府省勤務の場合は総合職と一緒に政策立案に関わることもあります。

基本的に他省庁への移動は少なく、限られたエリアで専門性を発揮することになります。

国家総合職と一般職の違い ~試験内容・難易度~

まず総合職と一般職では受験区分に多少差があります。

総合職 : 行政、政治・国際、法律、経済、人間科学、工学、数理科学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、農業農村工学、森林・自然環境

一般職 : 行政、電気・電子・情報、機械、土木、建築、物理、化学、農学、農業農村工学、林学

採用区分を見てわかるように総合職の方が細かく区分分けされており様々な専門性を持った人材を募集していることがわかります。総合職であれば自分の専攻の区分がないという人は少ないのではないでしょうか。

なお一般職の行政区分は各地域ごとの採用になり、本府省の採用は主に、行政区分(関東甲信越地域)合格者の中から選ばれることになります。

試験の難易度についてですが総合職と一般職ではそこまで極端なさはありませんがやはり、総合職の方が難易度は高く、一般職プラスαの知識やひねりが必要になってきます。

よって総合職志望の人はもちろんのこと、一般職志望の人も特に教養試験対策は総合職の問題でトレーニングすると効果的です。教養試験に限った話でいうと、総合職の教養試験を自力で50%得点できれば一般職試験では楽勝で合格ラインは到達するはずです。

まとめ

国家総合職と一般職の違いのポイントは

・ 国家総合職は政策立案・法整備などを行い、一般職がそれを実行する役割を担う。

・ 試験の難易度には極端な差はないが、総合職合格には一般職プラスαのひねりや知識が必要。

です。

各自の専門性や、やりたいこと・つきたい職種などをふまえ、受かりそうな試験種ではなく受かりたい試験種を決めていきましょう!

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