国家総合職試験 概要

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この記事では国家公務員総合職試験の概要について解説していきます。この記事の情報は、2020年度国家公務員総合職 受験案内 (人事院)を参考にいています。

国家総合職試験は大卒程度試験と院卒者試験に分けられます。大卒程度は21歳以上30歳未満もしくは21歳未満で大学卒業見込みの人に受験資格があります。院卒者試験は30歳未満で大学院修士課程修了もしくは専門職大学卒の人に受験資格があります。

大まかな流れ

院卒者試験は8区分、大卒程度試験には10区分の受験区分があり、それぞれの専攻に合わせて受験できます。ただし、特に技術系の省庁では特定の区分からしか採用していないなどの制限があるので、希望する省庁の採用情報を確認してから区分は決めるようにしましょう。

国家公務員になるには一次試験、二次試験、官庁訪問を突破する必要があり、それぞれに合否判定があります。一次試験では教養と専門択一、二次試験では専門記述、政策論文もしくは政策課題討議、人事院面接があります。

国家公務員試験の流れ

2020年度試験は新型コロナウイルスの影響で日程が変更になりましたが、例年は4月下旬に一次試験、5月下旬に二次試験があります。その後各自が希望する省庁に官庁訪問します。

2020年度試験の試験日程

一次試験

【基礎能力試験】

いわゆる教養試験と呼ばれるもので、全区分共通の問題が出される。公務員として必要な知能および知識について問われます。試験は5択のマークシート式で行われます。

教養試験の内容について詳しく知りたい方はこちら

大卒程度試験では40問(3時間)、院卒者試験では30問(2時間30分)で行われ、院卒者試験の方が知能系の問題に比重が置かれています。

なお教養試験では足切りラインがあり、3割未満の得点率だと自動的に不合格になるので注意して下さい。

【専門択一】

各区分に合わせた専門的な知識を多肢選択式で問われます。試験は5択のマークシート方式で行われ、基本的に大卒程度試験と院卒者試験では同じ問題が出題されます。ただし採点は別々に行われ、大卒程度と院卒者試験それぞれの中で合否を争うことになります。

二次試験

【専門記述】

各区分に合わせた専門的な知識について記述式で解答します。大学院入試の専門科目のような記述問題が出題されます。

【政策論文(大卒試験)】

政策立案に必要な考察力や判断力を問われます。あるテーマについていくつかの資料が提示され、その資料を踏まえ解答していきます。特に文字数制限はありませんが1200~1500文字くらいが目安になってきます。

【政策課題討議(院卒者試験)】

政策立案に必要な考察力、判断力、討論時のコミュニケーション能力が問われます。

課題自体は政策論文と同じような形で出題され、それを論文ではなくディスカッションすることになります。あるテーマについて資料を基にA4用紙に自分の考えをまとめ、発表します。その後それぞれの発表を踏まえ討論し、討論をした内容を踏まえて個人の考えをまとめ再び発表します。

【人事院面接】

筆記試験とは別日に行われ、事前に提出した面接カードに基づいて面接官3~4人に対して面接が行われます(20分前後)。人柄や、対人能力について問われます。

【英語試験による加点】

国家総合職試験では、TOEFLやTOEICなどの試験で一定以上の得点がある人には点数の加算がされます。英語試験の得点に応じて15点加算と25点加算がおこなわれます。15加算では専門択一に換算すると3~4点、25点加算では6~7点ほどになるのでかなり大きいです。

教養の文章理解対策の一環としてTOEIC受験を行うのも有効です。

英語試験の得点別加算点数

合格判定について

一次試験、二次試験では、各区分ごとに素点をもとに計算された標準点をもとに合否判定が行われます。

素点の合格ラインは区分により違いますが、ざっくり50%~55%といったところで、すべての筆記試験で6割得点でき、面接や論文試験で普通以上の評価が得られればほぼ間違いなく最終合格にたどり着けると思います。

参考までに各試験の配点比率を載せておきます。

これを見ると専門試験の配点比率が高く、専門試験の出来が合否を左右ことがわかります。逆に言えば教養試験で多少転んでも、専門試験で挽回できることになります。

普段から専門試験で点数を稼ぐことを意識することが、後々自分を助けることになるでしょう。

官庁訪問

一次試験と二次試験に合格すると晴れて「国家公務員総合職 最終合格」となります。しかし 最終合格=採用内定 ではありません。これまでの試験は言わば前哨戦でここからが本番です。

最終合格から採用内定を得るには各省庁の面接を通過しなければいけません。その面接が官庁訪問です。

詳しいスケジュールについては省略しますが、官庁訪問は第1クールから第5クールに分かれており、それぞれのクールで合格をもらえれば次のクールに進むことができます。

官庁訪問について詳しく知りたい方はこちら。

※下の図は一般的な官庁訪問の流れであり、年度、省庁によって異なる場合があります。

官庁訪問の一般的な流れ

第1、第2クールでは面接ないしはグループディスカッションが行われます。一日の間に4~5回、省庁によってはそれ以上の面接が行われ、人柄、対人能力、専門性などについて問われます。ほとんどの面接では、1人~5人の面接官に対し10分~30分ほど行われ、省庁によって個性があります。その日のすべての面接が終わると面接官から合否が告げられ、合格であれば次のクールも面接に来ることができます。

第3クールにもなるとある程度人は絞られ、多少面接の回数も減ってくる省庁も多いのではないでしょうか。

第4クールでは多くの省庁で実質的な最終面接が行われ、第5クールで正式な内定が言い渡されます。

まとめ

国家公務員総合職として希望する省庁に勤務するためには、一次試験、二次試験を突破し、官庁訪問することで内定を得なければなりません。

それぞれ厳しい戦いになりますが自分なりに戦略を立て、対策していきましょう。

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