論文試験において必要な要素、求められる力、考えるポイントについてまとめました。論文試験を解答の基本構造の参考としてください。
論文試験効力のための基本3要素
論文には次のような不可欠な3要素があるということを確認してください。
課題の把握 + 主張 + 根拠
課題
論文作成のスタートラインは課題を正しく把握することです。現代社会には「高齢化社会」、「情報社会」、「労働問題」、「環境問題」など様々な課題が存在しており、現代社会の多様化・複雑化の中で、公共性や公務員の使命・役割を考えさせる出題が多くなっています。
ここで大事なことは、論文試験では知識が問われているのではないということです。知識はあくまでも論述を進めていく際の材料にすぎず、自分なりの考察を進めていくことが最も重要です。
主張
論文は知識を材料として「自分の主張」を明確に・論理的に提示することがポイントです。
自分の考えを少しでもわかりやすく採点者に伝えることが求められていることを確認しておきましょう。
根拠
政策が問われる論文試験において一番大切なポイントは「根拠の」構築です。国家総合職の論文試験では資料が提示されます。その資料がどういう意図で提示されたのかを考え、有効に活用することが重要です。
また、自分の主張を採点者にきちんと伝えるためには「明確に順序立てて説明する能力」が必要不可欠です。論述のプロセスにおいて、「抜け」が内容に注意し、段落の相互関係や表現方法、ごくなどの細かい配慮をしつつ、明確に根拠を示していく必要があります。
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