遺伝学 種なしスイカの作り方

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H25年度 国家総合職試験(化学・生物・薬学) 専門記述 遺伝学

問)野生型の二倍体のスイカを用いて種なしスイカを作出する方法について、次のキーワードを全て用いて説明せよ。キーワード「二倍体、三倍体、四倍体、コルヒチン処理」

解答

コルヒチンは遊離チューブリンに結合することで微小管の重合を妨げる薬剤であり、細胞分裂の際微小管の重合が阻害されると倍加した染色体の分離ができなくなる。まず野生型のスイカの頂芽をコルヒチン処理をすることで四倍体のスイカができる。

つぎに四倍体のスイカの雌花と、二倍体のスイカの雄花を人工授粉させる。四倍体のスイカの配偶子は減数分裂により2n、二倍体のスイカの配偶子はnになり、それらが受精することにより三倍体の受精卵ができる。

染色体セットが奇数個である三倍体のスイカは対合がうまくいかず配偶子は作られないため、種なしスイカとなる。

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