特許庁の概要

専攻別 省庁紹介

この記事では特許庁について紹介します。特許庁はざっくり言うとその名の通り、特許を審査・管理することで技術開発・経済活動を支えています。

特許庁といえば特許出願の審査をする「特許審査官」をイメージし志望する方がほとんどだと思いますので特許審査に重きを置いて解説します。

※この記事は令和3年度特許庁総合職採用案内パンフレットをもとに作成しました。

 



特許庁に採用されると基本的には審査部に配属されます。審査部とは出願された特許をを審査する部署のことです。審査部は以下の図のように4つに分かれており、基本的にはそれぞれの専門性に合わせて配属が決まります。

審査第一部は主に物理・光学分野や、社会基盤関連の特許審査を行います。また、審査第一部ではデザインなどの意匠に関する審査も行っています。

審査第二部ではおもに機械関係の特許審査が行われます。

審査第三部ではおもに化学、生命系の特許審査が行われます。

審査第四部ではおもに電気、通信、情報関係の特許審査が行われます。

特許庁に採用された直後は「審査官」ではなく「審査官補」として特許審査実務について学び、大卒者は5年目、修士卒は4年目、博士卒は3年目に審査官に昇任されます。特許庁では極めて専門性の高い仕事になるので関連の法律や判例について研修を受けたり、大学や企業に出向き、審査業務の技術に関連する技術開発を学ぶ機会なども用意されています。

また特許は日本だけの問題ではなく、世界各国で特許制度の充実を図っていく必要があります。そのため、特許制度が不十分な発展途上国などでの審査技術の向上プログラムを行ったりしています。

特許庁は毎年40人弱採用されており、理系出身であれば特に学歴(大卒や院卒)に縛りはありません。また、特許庁は霞が関の中でも群を抜いてホワイトな官庁で知られ、日々の業務量も個人の裁量に任されており、半強制による残業で夜遅くなるようなことはまずありません。このように激務と呼ばれる中央省庁の中でも風通しのよさやワークライフバランスの実現せなどもあり、理経学生の中では人気の省庁です。

特許庁採用実績 カッコ内は女性の数

 



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