☆国家総合職 2次試験☆ 生化学の過去問分析

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この記事では国家公務員(化学・生物・薬学)の2次試験科目である生化学の出題分析をします。どこを重点的に勉強すればよいか確認し対策していきましょう。

出題分析

上の画像が平成21年度試験から令和4年度試験までのそれぞれの年の出題内容です。なお令和2年度試験は新型コロナウイルスの影響で記述試験は課されませんでした。

過去問の内容からすると代謝と各実験手法についての問題が頻出になっています。

代謝分野は糖質代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝が主な出題内容となっています。それぞれの反応系の概要や生成分子、反応を触媒する酵素などを中心に押さえておくとよいでしょう。また、国家総合職の二次試験の生化学ではたまに生体分子の構造式を問われることがあります。過去にはプレグネノロンやいくつかのアミノ酸の構造式を書かされる問題が出題されています。実際に出題はされなくとも、基本的な分子の化学構造を覚えておくことが解答の助けになることがあるので、それを意識して学習するとよいでしょう。少なくとも各アミノ酸の性質や構造式、核酸塩基の構造は覚えておきましょう。

実験手法に関する問題では、ウエスタンブロッティングや電気泳動関連が生化学に限らず頻繁に出題されています。それぞれの実験手法の原理や実験結果の考察は必須なので必ず押さえておきましょう。

対策

まずは生化学の基本的な内容をざっと学習しておきましょう。生化学の内容は、分子生物学や細胞生物学などほかの科目とかぶるところが多々あるので、基礎をしっかりと固めておくことで試験対策ははかどると思います。

基本的な内容が押さえられたら、演習をしつつ代謝の範囲をマスターしていきましょう。各代謝経路の反応分子、生成分子、それらの分子の他の代謝経路とのかかわり、各代謝経路の調節、酵素などを中心に学習していきましょう。解糖系やクエン酸回路は登場する分子も比較的単純なので余裕のある方や、生物系の方は構造式なども含めて丸暗記しておいてもいいと思います。

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また生化学で用いる実験手法は一通り押さえておくのがベストです。学習するうえでおすすめなのが、「基礎講義 遺伝子工学II」です。この本にはウエスタンブロッティングをはじめとする抗体を用いた解析法、各種トランスフェクション法、PCRなど出題される可能性のある内容は一通り網羅してあり、解説も簡潔で分かりやすいです。

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