化学・生物・薬学区分 専門試験の勉強方法&お勧め書籍

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この記事では国家総合職試験(化学・生物・薬学区分)の専門試験の勉強方法およびおすすめの書籍を紹介していきます。勉強計画・参考書選びの参考にしてください。

国家総合職試験の概要・全体像を把握したい方はこちら以下の記事を参考にしてください。

国家総合職試験の概要

化学・生物・薬学区分試験内容

はずは出題科目を確認しましょう。

一次試験 多肢選択

一次試験では多肢選択問題が出題されます。ここでは必須問題10問と選択問題30問を解答することになります。16科目のうち任意の5~6科目を選択し、そのうちの30問を解答せよと指示があります。これは、6科目(計36問)から自分の好きな30問を選んで解答できるということです。基本的には6科目分の対策をしておくことをお勧めします。

専門択一試験 必須問題の傾向と対策の記事はこちら

二次試験 専門記述

二次試験では記述方式で、上記の19題から任意の2題を選択する形になります。専門記述試験は大学院入試問題と同じような形で実験問題なども出題され、年によってはかなり難易度の高い問題も見られるため、十分な対策が必要です。

基本的な勉強方針

まずは生物系の方なら生化学や分子生物学、化学系の方なら有機化学や無機化学、薬学系の方なら薬理学といったように得意な科目を中心に軸となる科目を決めていきましょう。これらの分野は科目名が変わってもその知識が活きてくるのでつぶしがきくからです。

軸となる科目を決めたらそれを勉強しつつ、他の科目も順次選択していきましょう。なお、薬学部の方は薬剤師国家試験の学習も十分試験対策になります。

学習計画には「国家総合職合格ロードマップ」の記事もご活用ください。

国家総合職試験 合格ロードマップの記事はこちら

専門対策の大事なポイントは二次試験の記述試験を意識しながら勉強することです。記述試験の過去問を分析しどのような問題が出されやすいか、どれくらいの知識の量や深さが要求されるのかを確認しながら勉強することで効率よく学習できます。

インプット用書籍

化学系・生物系・薬学系それぞれの軸となる科目についての書籍を紹介しておきます。

化学系

 

生物系

生物系に関しては上記に加え、「基礎生物学テキストシリーズ」もおすすめできます。このシリーズは、試験に合格するために必要な知識が一切無駄なく盛り込まれている印象です。もちろんこのシリーズだけではもの足りない感じはしますが、試験対策のとっかかりとしては最適だと思います。

 

薬学

 

アウトプット用書籍

物理や数学と違い、化学・生物・薬学に関した演習書は多くありません。そんな中で良書がいくつかあるので紹介します。

まず最初に紹介するのが東京化学同人から出版されている演習シリーズです。これらは基礎的な内容から発展的な内容まで幅広く掲載してあり、試験前に絶対にマスターしておきたい本です。ただし、解説が充実しているわけではないので初めのうちはは苦労するかもしれません。しかし、これらに掲載されている問題は非常に重要な内容ばかりで、正直この内容がスラスラ解けるレベルでないと本番の試験では太刀打ちできないと思います。ぜひ早いうちに手に入れて対策していきましょう。

これらが終わった後にチャレンジしたいのが東京化学同人の出版の「大学院入試問題を中心に」シリーズです。

正直これらの難易度は高いですが、一周するだけもで多くの新しい知識や考え方などを学べると思います。特に実験問題や考察問題が充実しており、ある程度基礎力のついた方にはぜひやっておいてほしい一冊です。

化学系の方には「スーパー過去問ゼミ 化学」もおすすめです。国家一般職~国家総合職レベルの問題が掲載されており、試験で有機化学や無機化学を選択する方にはぜひやっておいてほしい一冊です。

また生物系の方にはぜひ薦めたい一冊があります。それがこの「医学部編入のための生命科学演習」です。

これは医学部編入問題やその対策問題をまとめたもので、出題形式や難易度が国家総合職試験に非常に近く、実際に出題されたような問題も掲載されています。生化学や分子生物学から遺伝学や発生生物学、生理学まで幅広くカバーし、また実験・考察問題も多くあり力のつけられる一冊になっています。

まとめ

化学・生物・薬学区分は知識量がものを言います。各自がそれぞれの得意不得意を考慮し、戦略的に学習を進めていきましょう。

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