2月1日の官報に本年度の国家公務員試験の試験委員(試験問題作成者)が発表されました。試験委員は専門試験問題作成(多肢選択・専門記述)に関わります。試験を受ける上でどんな人が問題を作っているのかを把握することは非常に重要です。試験問題を予想し、効果的な勉強ができるので是非把握しておきましょう。
概要
2月1日の官報で今年の国家総合職および一般職の試験委員が発表されました。国家公務員試験の専門試験では、試験区分ごとの専門家である大学教授や、各研究機関の研究者などが試験問題の作成者として選ばれます。試験問題には問題作成者の専門や、研究内容にかかわる問題が出で来る可能性が十分あり、試験委員分析を行うことでより効果的に学習を進めることができます。
ここでは、それぞれの専門分野と専門・研究内容についてまとめました。(個人の見解であり、だれがどの科目を担当するかは公表されません)自分が選択する予定の科目を担当しそうな試験委員についてはご自身でも一度調べてみるとよいでしょう。科研のサイトで研究者名を入力すると、過去の研究課題や、論文を調べることができます。
化学
私は生物が専門であり化学には疎いので詳しい分析はできませんが、試験で化学系の科目を選択する予定の方は一度調べておくとよいでしょう。
生物・薬学
印象としては神経科学やエピジェネティクスあたりの出題がありそうです。神経の基本的な生理や変性疾患などを押さえておくといいでしょう。エピジェネティクスはDNAやヒストンの修飾、およびそれにかかわる疾患や癌などの知識を押さえておきましょう。
また、東京理科大学の山下親正教授はピンポイントでDDSを専門に研究しており「薬剤学」の科目でそれに関わるテーマの出題が予想されます。
さらに、一次試験の専門(多肢選択)には「細胞生物学・放射線生物学」の科目があり放射線生物学に関する問題が2問出題されますが、今年は放射線を使った診断や治療は要チェックでしょう。
まとめ
大前提として、最初から山は張らずにまんべんなく学習しておきましょう。そのうえで要チェックテーマは以下の通りです。
・神経
・エピジェネティクス
・DDS
・放射線による診断、治療
実際に予想がどうだったのか、試験後に振り返りをしてみました。良かったらこちらもご覧ください。
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